漱石はどう読まれてきたか (新潮選書)

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近代文学が一気に開花した明治後期、漱石文学はどのように評価されたのか。100年後の今も読み継がれる、その魅力とは何か。何万ともいわれる評論・論文のなかから、「個性的な読み」「画期的な読み」を厳選して、「定説を読み換える論」「文化的・歴史的背景に位置づける論」「小説の“なぜ”に答える、意味付ける論」に分類し、その醍醐味と意義を大胆に分析する。

 

一体文学部の国文学科は何をやってんだと言われたら、そっとこの本を差し出したい……。もっと売れよーぜこの本っと言いたくなる。

新しい読みでないと商品にならない!という葉っぱ掛けは背筋の伸びるところ。①~➃の分類も面白かった。あと弟子の女の人についての言葉が一番面白かったです。先生冥利に尽きる父殺しの光景。

以下メモ。

 

・坊ちゃんの語りについてのツッコミは石山徹朗が生んだとは露知らず!

小宮豊隆(1937)が則天去私の枠組みつくったのね

・で、これを破ったうえで「我執」を説いたのが江藤淳だと(同じ穴の狢)

・道草に他者がいるby江藤はほんとにそうだな

荒正人フロイト読みはいいんだけどなぜこころでなく夢十夜なのだ

・越智治男は石原千秋でも読みにくいのか

 

それ以降は面白げな論文ばっかだったからせっせと読もうと思ったのでした。しっかし集める時間がなー。夏休みとか一日かけて漱石デーをつくろうかしらん。